エリート選手でなくてもプロスポーツ選手を目指す、スポーツ界で活躍する新しい選択肢へのノウハウが本に。
スポーツを続けたい人、まだ進路の決まってない人、将来アメリカスポーツ界を夢見て、部活動をがんばっている
小、中、高校生、その親御さん、スポーツに情熱をもつみなさん、必見の一冊です!!
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第一章(第一章へジャンプ)
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目次 アメリカでプロになる −アメリカスポーツ界で活躍する方法
第1章 プロになるための基本原則[1]−ブレイクした選手の共通点
- 「前例がない」 「聞いたことがない」がアスリートの道を阻んできた
- 世界のスポーツ界の常識は、日本のスポーツ界の非常識
- アメリカでプロスポーツ選手になる方法
- なぜやめてはいけないのか
- 高校生諸君、二十年待てば大ブレイクがある
第2章 プロになるための基本原則[2]−海外でのプレイはエリート選手だけの特典ではない
- さあ、日本を飛び出そう!
- 活躍の可能性が47倍に飛躍する
- プロスポーツ選手を目指すなら日本を飛び出せ
- なぜあなたでも世界で活躍できるのか
- 日本人高校生は世界で一番練習している
第3章 プロになるための基本原則[3]−プロスポーツ選手たちの声
- 実際にアメリカでプロになった選手たち
- <見られる>ことの重要性
- プロに進んだ選手のさまざまな実情
第4章 海外(アメリカ)でプロになる方法[1] (基礎編)
- トライアウトとショーケース
- アメリカ人なら誰もが知っている
- 自分の目と体でアメリカのスポーツ界を見ることが大切
- ショーケースに参加した日本人選手の声
- スカウトの目
第5章 海外(アメリカ)でプロになる方法[1] (実践編)
- 誰でもトライアウトに参加できる
- トライアウト申込実践ノウハウ
- トライアウト情報の表示例
第6章 海外(アメリカ)でプロになる方法[2] (基礎編)
- スポーツ選手のほうが留学に向いている
- アメリカでプロになる道
- 知らなかったためにあなたは損をしてませんか
- そもそもスポーツ留学とは
第7章 海外(アメリカ)でプロになる方法[2] (実践編)
- スポーツ留学準備の実践的知識
- 自分で調べて手続きする
- インターネットで調べる
- 知っておきたいキーワード−これさえあれば、あなたもアメリカの大学のホームページが調べられる
- 知っておきたいキーワード−大学入学手続き編
- 学校の選び方
第8章 決意ができた −海外へ飛び出そう!
- アメリカに行って体験することのメリット
- アメリカ留学体験後の効果
- 目的意識を持った留学、それがスポーツ留学
- 最後に・・・・・・
第1章 プロになるための基本原則 [1] ―ブレイクした選手の共通点
「前例がない」「聞いたことがない」はアスリートの道を阻んできた
世界スポーツ界の常識=日本スポーツ界の非常識
身長150センチの男子プロバスケット選手、片手を失ったメジャーリーガー、35歳の新人メジャーリーガー、活躍する40代の選手たち。
日本人の決まり文句、「前例がない」 ―アスリートにとって、これまでアメリカへの道はつい最近まで知らされていませんでした。考えもつかなかったのです。なぜなら、「前例がない」から・・・・。
野茂英雄投手が1995年にはじめてアメリカに渡り、メジャーリーグに挑戦した時、周囲の反応は冷ややかでした。正直、多くの人は、成功すると思っていなかったようです。その証拠に、評論家やマスコミ、業界に関わる人の間では、声を大にして、「彼は絶対に活躍する」といった意見を公言した人は極めて少なかったと記憶しています。プロの評論家のみなさんの立場を援護すると、野茂選手のその頃の成績が余りよくなかったという数字的裏付けもあったようですが、とはいえ最大の理由は「これまで日本人が活躍した前例がない」からでしょう。
1995年以前には活躍どころか、メジャーリーガー、つまり米大リーグの1軍でプレイした選手がほとんどいなかったからです。それまでには、村上雅則氏や現巨人軍の柏田貴史投手がいましたが、ともにサウスポーの中継ぎ的存在で野茂選手のように右の先発本格派投手での例はなかったのです。
前例がなかったといえば、もう一つの例としては長谷川選手です。
野茂選手が活躍したあと、「やっぱり野茂は日本でMVPや最多勝とっているからメジャーでも活躍すると思っていた」と手のひらを返したような、評論家は少なくありませんでしたが、長谷川選手渡米については、「あいつはやる」と太鼓判押す人は少なく、また注目もあまりされてなかったと記憶しています。
理由はいくつかあるかと思います。
たとえば、同じ年に伊良部秀樹投手が、名門ニューヨーク・ヤンキースでメジャーに挑戦ということもあったでしょう。そして、現在の長谷川選手のような、日本人の右のセットアッパーとしての過去の成功の前例がなかったということもあったと聞いています。
しかし、現時点での結果はどうだったでしょうか。自己の可能性に限界を設けず、持っている潜在能力をアメリカという環境の中でうまく利用してどんどん伸びていくという考え方は前例主義の人には難しいでしょう。
自分の可能性、アメリカの可能性を一番よく知っていたのが長谷川選手本人なのでした。
長谷川選手はアメリカのトレーニング方法で筋力強化や体の使い方を習得して球速を10km近くアップさせたと言われています。常に成長を目指し、自分の持ち味、強みに磨きをかけ、セットアッパーとして信頼を勝ち取り、2003年シーズンはオールスターゲームへの出場を果たし、クローザーとしての役割を勤め、ヤンキースからも声がかかるほどの存在となりました。
さらに長谷川選手は、努力して素晴らしい英会話を身につけ、アメリカの放送局のインタビューには英語で答え、その実力は現地アメリカ人も認めるほどです。
体を動かすのが主のスポーツとはいえ、チームスポーツである限り、人間関係は大事です。
「メジャーリーガーにとって、プレイと同じぐらい人間関係が大事だ。なぜなら現役選手である期間は長くないからだ。」と言ってはばからない球団関係者がいるほどです。
英語を駆使し、アメリカ人と堂々とわたりあっている長谷川選手の姿は、我々日本人にとって、大きな励みであり目標になります。私も春のキャンプで何回かお会いしたことがありますが、アメリカ人の中に完全に入りこんでいるというより、もはやアメリカ人でした。
そんな長谷川選手の競技生活を終えた後の将来は、その英語力、国際的な人間関係のおかげで、従来のプロ野球選手引退後のキャリアより、何倍も多くの選択肢がすでにあるようで、うらやましい限りです。遠くない将来、長谷川選手が「日本人初のメジャーリーグ監督」「日本人初のメジャーリーグのGM」なんて夢のようなことがあるかもしれません。長谷川選手なら不思議ではないでしょう。(球団オーナーということであれば、もう既に野茂選手が共同という形で既に独立リーグ球団のオーナーになっています。)
とにかく野茂選手にしても長谷川選手にしても、もし「前例」にこだわっていたら、「アメリカに行く」という選択肢が頭になかったら、知らなかったら、日本にいたらどうだったでしょう。実際に、自分を信じ、アメリカを信じ、その「前例がない」の声に打ち勝ってきた彼らにはそんな、「もしも・・・・」を考えることはどうでもいいかもしれません。
では、あなたはどうでしょう。
「いやあ、今までそんなアメリカに行く奴なんか周りにいなかったし、知らない。」
ただそれだけで、せっかくの飛躍のチャンスを見逃していませんか?
[理由1] 今まで運動ばかりしていたのでアメリカなんて無理だ
[理由2]アメリカに行ったってメリットはない
なんてまだ言い訳を見つけようとしていませんか?
はっきり言いましょう、理由1,2は正しくありません。根拠のない言い訳と言わざるを得ません。直感的に、留学は良いなと思っても、そういう否定的な意見が浮かぶ気持ちは分かります。でも、ここからはあなたのために、その不安から来る根拠のない言い訳を否定し、直感に頼ってよかったんだということを証明していきます。
「べつに直感的にアメリカは良いなと思わない!」 そういう人はここで読むのをやめていただいてもかまいません。でもあなたはその時点で野茂や長谷川、イチローのようにはなれないでしょう。残念です。せっかくいい才能をもっているのに。。。。
アメリカでプロスポーツ選手になる方法
「プロになる方法はこれです!!!!」ってそんな簡単な方法あるわけないです。
「○○をすれば必ずアメリカでプロになります」
こんな風に書いたら、逆に怪しまれますよね。
「このxxを買えばあなたに必ず幸運が訪れます。」なんていう、ちょっと怪しげな広告とかわんないですよね。
ただ、「絶対にプロにはなれません」ということなら知っています。
それは、「競技をやめてしまうこと」です。
当たり前すぎてすみません。でもあなたが競技をやめてしまったら、プロからお声がかかることはまず考えにくいでしょう。続ければ必ずプロになれるという意味ではありませんが、やめたら、
「実力が上がる」
「急成長する」
「球速がアップする」
「シュート成功率が急上昇する」
ということはまずありません。でも続けている限り、ブレイク(才能が開花すること)する可能性はあるのです。
皆さんはお金を捨てませんよね。捨てるどころか、何か買ったり、買うものなければ、貯金するでしょう。こつこつと貯まってきたらなおさらです。一気に無駄使いしたり、なくしでもしたらもったいないと思いますよね。
アスリートの才能もそれと同じです。
せっかくここまでの高校生活、一生懸命コツコツとやってきたのにこのままやめてしまったら、貯金を捨てるのと同じです。もったいないですよね。
よく才能は植物にたとえられます。「芽が出た」とか、「遅咲き」とか、「開花した」のように。植物もお金と同様、こつこつ水をやらないと育ちません。才能も同じではないでしょうか。
スポーツ留学を目指す人はアメリカで活躍して、スターになる、最終的にはプロになる、ことを目標にしている人は少なくないはずです。
「いやあ、そこまでは。ちょっと僕には・・・・・・・そこまでのレベルじゃあ・・・・・・」と思っている人ももちろんいるでしょう。
それではここでちょっと考えてみてください。
プロ野球選手で活躍する選手で、高校のときに甲子園に行ってない人は少なくありません。むしろ、甲子園で活躍して有名になってプロでバリバリにやっている人は意外と多くないのです(プロではさっぱりという人は多い。)その反対に、大学で急激に伸びたり、社会人で芽が出て急激に伸びたりというケースは往々にしてあります。
具体的に活躍中のプロ野球選手でみてみましょう。
2004年シーズンの成績を元に、日本プロ野球界のトップ選手を選びました。投手・打者ともに個人成績の上位者。さらに投手・打者ともに「長嶋ジャパン」アテネ五輪メンバー計60人をピックアップし、彼らの高校時代を以下のように評価したものをリストアップしてみました。
○…甲子園で活躍(ベスト8以上、目立った成績等)△…甲子園に出たけど、控えクラス、あるいはほとんど活躍せず ×…甲子園行ってない。 (表は本書をご覧ください)
結果は投手31人 打者29人 ほぼ半数(日本人選手では25人ずつ同数)のうち、○13人 △は14人 ×は33人
△と×をあわせると47人(60人中)
今の野球界のスターの8割近くが高校時代はスターでなかったのです。甲子園に全く行けなかった×だけでも33人の半分以上。つまり、日本の超一流の選手でさえ、半分以上が「ブレイクした」「実力が開花した」のは高校卒業してからなのです。
もちろん野球はチームスポーツですから、これが全てを表す資料とはいいません。また○△×の評価は、人によって若干異なるかもしれません。とはいえ、日本のトップクラスと呼ばれるこのグループでも5-8割が、高校時代に全国レベルで際立った成績を残した選手ではなかったのです。マイナ−も入れたプロ全体入れるとこの割合はもっと高くなるでしょう。
ですから「高校で自分の力に見切りをつけるのは早すぎませんか?」と言いたいのです。
なぜやめてはいけないのか−<選手のピーク>
チャンスを勝ち取る国―アメリカでは、「続けてればブレイクする」 という傾向はさらに顕著です。
アメリカでは30代は決して「年」とか、「峠をこえた」という考え方をしていません。「セカンドウインド」という言葉があるほどです。キャリアの後半で新たに吹く風、つまり、更なる段階に飛躍する時、という意味です。
実際、セカンドウインドの例は数多く見られ、30をすぎてルーキーとしてメジャーリーグデビューする選手は珍しくありません。
「オールド・ルーキー」という映画、見たことありますか?無い人はビデオ屋に直行してください。その映画の主人公で、実在の人物でもあるジム・モリスは35歳でメジャーリーグにデビューを果たしました。
ちなみに2004年にパーフェクトゲームを達成したランディ・ジョンソンは41歳、アストロズを初のプレイオフ勝利、ワールドシリーズ進出まであと一歩に導き、サイヤングを獲得し、日米野球でも気迫あふれるピッチングをみせてくれたロジャー・クレメンスは42歳。
アメリカ人に年は関係ないのでしょうか?
野手では日本のロッテでも活躍したフリオ・フランコ選手(アトランタ・ブレーブス)は2004年で46歳。 125試合に出場、300打席以上立ち、3割9厘と堂々の成績。アメリカのメディアも絶賛し、驚くほどの元気ハツラツぶり。2005年(47歳)ももちろん現役でのプレイを宣言しています。
また通算と1シーズンの大リーグ盗塁記録を持つリッキーヘンダーソンも1958年生まれの46歳。メジャー・リーグへの復帰を目指し、独立リーグで頑張っています。
そして、巨人軍の工藤公康投手は41歳の2004年のシーズンに200勝を達成。その後のインタビューで、「来年(2005年)巨人を優勝させたら、メジャーを目指す」という発言もあったようです。日本人のなかにもまだまだ頑張っている人がいるのです。
高校生球児諸君!20年待てば大ブレイクある!
野球だけではありません。技術というよりも、まさに体力勝負のスポーツそのものであるマラソンもしかり。
1984年、ポルトガルのマラソン選手、カルロス・ロペス選手はトップマラソンランナーとしては37歳という高齢ながら、ロサンゼルスオリンピックのマラソンで金メダルをとったのです。
それをきっかけとしてさらに翌年、なんと世界記録まで作ってしまいました。2時間8分台を初めて切るという当時としてはすばらしい記録でした。
つまり何がいいたいかというと
「35歳まで競技続けるといいことがある。」
これはちょっと極論と思われるかもしれません。でも35歳までとはいいませんが、とにかくまずプレイを続けてほしいのです。継続してプレイを続けている限り、急成長する可能性は常にあるのです。あなたにも「ブレイクしてプロスポーツ選手として活躍する可能性はある。」ということです。
先ほど述べた映画「オールドルーキー」のモデルであり、実在する35歳でメジャーリーガーになったジム・モリスの場合は、途中で競技はやめていましたが、高校野球部のコーチとして生徒相手にずっとバッティングピッチャーをやっていました。
とにかく競技を続けること
そして、頭の片隅にでもどこかに、アメリカのプロでやりたいという気持ちがあれば、アメリカの大学でのプレイが断然有利なのでお勧めします。これは短大でもかまわない。アメリカにいて、スカウト人から見られやすい環境にいることが大切なのです。
アメリカ人は高校生のときから既にいかにコーチ・スカウトに見られてもらうかを次のステップを狙う重要なポイントとして考えています(プレイの向上は言うまでもないことですが)日本人の皆さんも見習ってもいいと思います。
せっかく競技を続けてブレイクしても、知られて、見てもらわなければ、もったいないです。チャンスは待つものでなく、自分から動いてつかんでいくもの。「見られる」ことについては後ほど説明します。
まずは続けてみましょう。そして、続けるにはどうしたら良いか考えてみましょう。
<第1章 終>
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